外壁塗装の見積金額はなぜ違う?同じ150万円でも”お金の使い道”が変わる理由|愛知県みよし市(株)フルモト塗創が徹底解説

相見積もりを取ると、会社によって金額が大きく違い、「何を基準に選べばよいのか」と迷われる方は少なくありません。外壁塗装の見積金額が違う理由は、単純に高い・安いだけではありません。同じ150万円の工事でも、材料費、施工にかける人数や日数、下地処理、広告費、現場管理費など、何に費用を使っているかは会社ごとに異なります。

この記事では、他社を否定するためではなく、見積書を見る際に確認していただきたいポイントを、日々現場に立つ施工者の立場から分かりやすくお伝えします。

工事代金総額の内訳と人件費(人工という建設業の考え方)について

塗装業、そして建設業全体において、工事を受けた会社が自社の職人ではなく、一人親方などの個人塗装店に作業を外注するというスタイルは、決して特別なことではありません。むしろ、この地域でも「塗装会社」と呼ばれる会社の多くが、このスタイルで仕事を行っているのが実情です。

これは決して悪いことではありません。より多くのお客様に効率的に塗装工事を提供するという観点では、むしろ合理的なスタイルだと言えます。

このスタイルの場合、工事代金の総額から、職人がその工事にかける作業日数を逆算し、「人工(にんく)」と呼ばれる一日あたりの作業代金を算出します。その人工の総計が、下請け費の総額として工事代金に組み込まれていく、という仕組みです。

ここで一つ、現場の実情として知っておいていただきたいことがあります。この人工計算は、工事日数が一日でもズレてしまうと、作業を行う職人にとって不利な環境になってしまうという特性があります。そのため、なるべく工事日数を予定通りに抑え、工程表どおりに進めることを優先する傾向が、外注スタイルの現場では生まれやすくなります。

また、工事代金の総額には、作業そのものにかかる費用以外にも、広告宣伝費・現場管理費・営業費といった「作業以外にかかるお金」が含まれています。

弊社の場合、おかげさまでホームページからの反響や、地域の皆様からの口コミによって、広告宣伝費をほとんどかけずに工事を受注できています。他社では実は大きな割合を占めることが多いこの広告宣伝費を、弊社では正直なところ、その分すべてを工事費そのものに充てています。

さらに、無駄な現場管理費や営業費を計上しない点も特徴です。お客様とのやり取りは、私自身、または先代が直接担うことで、現場と窓口を分けることによる伝達ロスや余計なコストを発生させず、お客様にとっても効率的に工事を進めることができます。

こうした構造の結果、弊社では理想の仕上がりを実現するために必要な労力と時間を惜しまずかけることができています。具体的には、同規模の工事であっても、施工にかける期間は他社と比べて3日前後変わってくるというのが、現場で実際に感じている事実です

同じ150万円でも、内訳がまったく違う理由

実際に、弊社の施工データと一般的な相場をもとに、弊社の場合、一般的な他社の場合(共に総額150万円)さらに130万円の工事における内訳を比較したものが、添付のインフォグラフィックです。

このインフォグラフィックで特に注目していただきたいのが、「広告宣伝費」の部分です。弊社のモデルには、この項目自体が存在しません。一般的な競合モデルでは8.0パーセント(12万円)、低価格競合モデルでは9.2パーセント(12万円)が広告宣伝費として組み込まれていますが、弊社はこの費用をかけていないため、その分をそのまま施工費に回すことができています。客観的なデータとして、総額の7%から11%程が、この塗装業界の平均的な広告宣伝費だとされています。

実際に「施工費」の部分を見ると、弊社モデルは38.0パーセント(57万円)であるのに対し、一般的な競合モデルは24.0パーセント(36万円)です。同じ150万円の工事でありながら、実際に職人の手間・時間・材料に充てられる金額には、21万円もの差が生まれていることになります。

これは「弊社が安い」「他社が高い」という単純な価格の話ではありません。同じ金額でも、その中身、つまり「お金の使い道」がまったく異なるという話です。だからこそ、見積書の総額だけを見て他社と比較するのではなく、その総額が何にどう使われているのかにも目を向けていただきたいというのが、弊社からお伝えしたい正直なところです。

自社一貫体制が生み出す「使えるお金」の差|工事日数という形で表れる違い

「お金の使い道が違う」と言われても、実際にお客様の目に見える形でその差がどう表れるのか、ピンとこない方も多いと思います。最も分かりやすく表れるのが、現場にかける「時間」、つまり工事日数です。

外注スタイルの会社では、前述の人工計算の特性上、工程をなるべく予定どおりに進めることが優先されやすくなります。一日の遅れが、そのまま下請け業者の採算に直結してしまうためです。結果として、「規定の工程数」を守ることが最優先され、現場の状態に応じて柔軟に時間をかけるという判断は、どうしても後回しになりがちです。

弊社の場合、広告宣伝費や中間マージンを抑えていることで、その分の予算を「現場の時間」に変換することができます。具体的には、下地処理に十分な時間をかける、乾燥時間を天候や季節に応じて柔軟に調整する、規定の塗り回数を状態に応じてさらに増やす、といった判断を、採算を理由に諦めることなく行えます。

これが、先ほどお伝えした「同規模の工事で3日前後、施工期間が変わってくる」という事実につながっています。

3日という数字だけを見れば小さな差に思えるかもしれません。ですが、その3日は、お客様の塗装工事を最大限長持ちさせるために大切な時間です。丁寧な作業には必ず時間が必要となります。お客様の住まいが10年後、15年後にどういう状態であるかを左右するのは、まさにこうした「目に見えにくい時間の使い方」だと弊社は考えています。

それでも安価な塗装見積りが存在する理由|薄利多売モデルの構造

ここまでお伝えした「お金の使い道の違い」を踏まえると、一つの疑問が浮かびます。「それでも120万円、130万円といった、明らかに安い価格で工事を行っている会社があるのはなぜか」という点です。

これにはもう一つ、別の構造が関係しています。それは、薄利多売、つまり「一件あたりの利益を抑えてでも、件数を多く受注していく」というビジネスモデルです。

このモデルの会社を否定したいわけではありません。多くの工事をこなし、より多くのお客様に塗装工事を届けるという考え方自体は、一つの経営判断として成立します。ただ、事実としてお伝えしておきたいのは、このモデルで採算を取るためには、下請けに払う施工費そのものを圧縮する必要が出てくるという点です。

先ほどのインフォグラフィックでも、低価格競合モデル(130万円)の協力会社施工費は28万円(21.5パーセント)、シーリング工事費は17万円(13.1パーセント)と、他の2モデルと比べて施工に直接関わる費用そのものが削られていることが見て取れます。

具体的には、本来3回必要な塗り回数を2回や1回に減らす、本来必要な下塗りの工程を一部省略する、下地処理に十分な時間をかけない、といった形で、工程数や作業時間を削ることで、低価格を実現しているケースが実際に存在します。これは弊社の主観ではなく、実際に他社の施工事例やホームページを拝見していても、下塗りが必要な箇所が堂々と省略されているケースを見かけることがあります。

お客様の立場からすると、見積金額が安いということは、それだけで大きなメリットに感じられるかもしれません。ですが、塗装工事は最終的に「人の手」によって行われる仕事です。工程や作業時間が削られた状態で進められた工事が、その後どのような結果につながるのか。次の章で、もう少し詳しくお伝えしていきます。

価格を抑えるために削られているもの|下塗り・塗り回数・下地処理

ここでは、価格を抑えるために削られがちな工程について、なぜそれが将来的な問題につながるのか、技術的な視点から少し詳しくお伝えします。

下塗りを省略・簡略化することの影響について、下塗りには、上塗り材を密着させるための「接着の橋渡し」という役割があります。下塗りを省略したり、規定量より薄く塗ったりすると、上塗り材が外壁にしっかりと定着せず、数年後に塗膜の膨れや剥がれ、早期の色あせといった症状が出やすくなります。表面上は仕上がっているように見えても、内部では十分な密着が得られていないというケースは、決して珍しくありません。

塗り回数を減らすことの影響について、塗料には、メーカーが規定する「塗布量」、つまり1平方メートルあたりどれだけの量を塗るべきかという基準があります。カタログに記載されている「耐用年数20年」といった性能は、この規定塗布量を守った場合の数値です。塗り回数を減らすと、規定の塗布量を確保できず、結果として膜厚が不足します。膜厚が不足した塗膜は、紫外線や雨風からの保護機能が本来の性能を発揮できず、カタログ通りの耐用年数には届きにくくなります。つまり、「カタログ上は20年」と書かれた塗料であっても、施工の仕方次第で実際の持ちは大きく変わってしまうのです。実際、「前回フッ素塗料で塗ったのに10年経ってすぐ色褪せている」などという相談を実際に多く受けているのも事実です。フッ素や無機塗料の2回塗りは、シリコン塗料の適切な工程の塗装に及びません。大変残念で悔しい事ですが、「お得に塗装した」ように見えて大損をしてしまうこともあるのが、この業界の良くない面になります。

最も工程を省かれやすい下地処理は、高圧洗浄による汚れ・カビ・コケの除去、既存塗膜の劣化部分の確認、ひび割れや欠損部の補修など、いわば「土台づくり」の工程です。ここを十分に行わないまま塗装を進めてしまうと、どれだけ高性能な塗料を使っても、その上に乗る塗膜自体が不安定な土台の上に成り立つことになります。数年後に下地から症状が浮き上がってくるのは、多くの場合、この工程が十分でなかったことが原因です。

これらはいずれも、工事中のお客様の目には「特に変わったところがない」ように見えてしまう工程のため、見積もりの時点や工事中の様子だけでは、その違いに気づくことが非常に難しいというのが実情です。

カタログの「耐用年数20年」は誰でも引き出せるわけではない

前章でお伝えした通り、塗料のカタログに記載されている耐用年数は、規定の塗布量・塗り回数・下地処理を守った場合の数値です。言い換えれば、「その塗料を使ったから20年持つ」のではなく、「その塗料の性能を100パーセント発揮できる施工を行ったからこそ、20年に近づける」というのが、正確な理解だと弊社は考えています。

塗装工事は、工場で一定の条件のもとに生産される工業製品とは違い、現場で職人が手作業によって行う仕事です。同じ塗料を使っても、規定の塗布量をきちんと守っているか、乾燥時間を天候や季節に応じて十分に確保しているか、下地の状態に応じて必要な工程を省略せずに行っているか、といった、一つひとつの「当たり前の積み重ね」によって、最終的な仕上がりと耐久性は大きく変わってきます。どれだけ塗料が進化しても、それを生かすのは人の手であり、その手を動かす職人の技術と、それを徹底する会社の習慣だということです。

弊社が「適正な価格でお仕事をいただきたい」理由は、まさにここにあります。価格を抑えるために工程を削るのではなく、本来必要な工程を一つも省かずに行うこと。そのために必要な時間と労力を、お客様からいただく工事代金の中できちんと確保できる価格でお引き受けすることこれが、カタログ通りの性能を実際の住まいで引き出すための、唯一の方法だと考えています。

適正価格でいただいた金額を、最大限お客様に還元する|弊社の考え方

ここまでお伝えしてきた内容を、弊社の考え方として整理させていただきます。

弊社は、広告宣伝費や中間マージンを抑え、営業・現場管理・施工を一貫して自社で行うことで生まれる費用を、すべて施工そのものに還元してきました。そして、その費用と時間を惜しみなく使うために、薄利多売ではなく、一件一件に対して適正な価格でお仕事をいただくということを大切にしています。

「適正な価格」は、決して高額な工事代金を意味するわけではありません。お客様からいただいた工事代金が、広告費や余計な中間マージンに消えることなく、下塗り・規定の塗り回数・十分な下地処理・乾燥時間といった、本来必要な工程にきちんと使われる。その状態を維持できる価格、という意味です。

弊社が2000件以上の工事に携わってきた中で、常に大切にしてきたのは、「楽だから」「早いから」という理由で工程を選ぶのではなく、お客様にとって何が最善の施工なのかを基準に判断することです。これは、創業から30数年、先代から受け継いできた姿勢であり、今も変わらず弊社の経営の核にある考え方です。

工事の最中は、お客様の目に見えない部分がほとんどです。だからこそ、見えない部分にどれだけ丁寧に向き合えるかが、10年後、15年後の住まいの状態を決めると、弊社は確信しています。お客様からいただいた金額を、最大限お客様自身に還元する。それが、弊社が一貫してお客様にお約束できることです。

まとめ|安さは「ゴール」ではなく「構造の結果」として見極める

外壁塗装の見積金額が会社によって大きく異なるのは、単純に「高い会社」「安い会社」があるからではありません。その背景には、工事を外注するか自社で一貫して行うか、広告宣伝費や中間マージンに総額のどれだけを割いているか、工程数や作業時間を採算を優先して削っているかどうか、という、それぞれの会社が選んでいる「構造」の違いがあります。

安い価格には、それを実現するための理由が必ず存在します。それが「無駄を省いた効率化」によるものなのか、それとも「本来必要な工程を削った結果」なのかを見極めることが、後悔しない判断につながります。

塗装工事は、表面的な見た目だけでは、その差がほとんど分かりません。だからこそ、見積金額そのものよりも、「その金額が何にどう使われているか」「工程をきちんと踏んでいるか」に目を向けていただきたいというのが、弊社からお伝えしたいことです。

弊社は、これからも適正な価格でお仕事をいただき、いただいた金額を最大限、お客様の住まいへ還元する施工を続けてまいります。みよし市をはじめ、豊田市、日進市、長久手市、東郷町で外壁塗装をご検討中の方は、見積金額だけでなく、その内訳や工程についても、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめFAQ

Q. 安い会社は、すべて手抜き工事をしているということですか?
いいえ、決してそうではありません。価格を抑える努力をしながらも、規定の工程をきちんと守って施工されている会社も存在します。お伝えしたいのは、「安価な価格を実現するためには、その分の費用をどこかで圧縮する必要がある」という構造上の事実であり、その圧縮先が広告費や中間マージンなのか、それとも施工そのものなのかは、会社によって異なるということです。

Q. 見積金額が高く見える場合、何が含まれているのですか?
弊社の場合、お見積金額には、規定の塗り回数・十分な下地処理・天候に応じた乾燥時間の確保など、本来必要な工程を一つも省かずに行うための費用が含まれています。広告宣伝費や余計な中間マージンを抑えている分、その費用は施工そのものに還元されています。

Q. 見積書を見ただけで、工程がきちんと含まれているかは分かりますか?
見積書の総額だけでは判断が難しいのが正直なところです。塗り回数や下地処理の内容、使用する塗料の規定塗布量などを、業者に具体的に質問していただくことをおすすめします。弊社では、こうした内容についてもご質問いただければ、すべて正直にお答えしています。弊社では、通常の3回塗り以上に4回塗りなども提案することがあります。ただ単に塗装するだけでない、必ずご満足いただくという姿勢も検討材料になるかと思います。

Q. 適正な価格の目安はどれくらいですか?
建物の規模・劣化状態・使用する塗料のグレードなどによって変わるため、一概に「いくらが適正」とお伝えすることは難しいです。ただ、判断基準としては、その金額の中に「規定の工程をすべて行うための費用」が確保されているかどうかが、一つの目安になると考えています。気になる場合は、現地調査や写真診断を通じて、お気軽にご相談いただければと思います。

みよし市をはじめ、豊田市、日進市、長久手市、東郷町で外壁塗装をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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