海外での塗装指導│中国河南省

自分の技術が世界でカタチに【小さな塗装会社の大きな挑戦】

表題の通り、今年2025年に中国の河南省へ2度渡航し、現地にて塗装指導を行ってきましたのでご報告させていただきます。私にとっては「諦めていた夢」が叶った貴重な経験となり、このプロジェクトを通して多くのことを学びました。
実施した業務は、中国河南省のデベロッパーが手掛ける高級マンションエリアの共用施設に関する塗装指導となります。契約上全てをお伝えすることができず恐縮ですが、日本の建築を熱心に勉強されているデベロッパー様で、特殊塗装を中国で再現するため「現地の作業員に塗装方法を教えて欲しい」ということで指導に行ってまいりました。


指導に関しては、先方の管理者・作業員の方々が真摯にこの仕事に関して取り組んでくださり、最後には完璧にマスターいただくなど、しっかりと技術を伝えてくることができました。地域の方々も大変注目している建築物ということなので、立派な仕上がりになると期待をしております。

全体としては、初めての経験ということも含め、正直なところ今回の仕事は決して一筋縄ではいかないものでした。私自身、中国にはプライベートで10回程訪れた経験がありますが、やはり仕事において、特に建設業での文化、進め方の違いには苦労することがあったのは事実です。しかしながら、このような海外での仕事はやってみないと分からないことが多く、そのすべてが私としても会社としても非常に貴重な経験になったと自負しております。場所は中国中東部に位置する内陸の地方で、移動だけで丸1日掛かる所にあります。


私個人の話になりますが、私は高校卒業後、東京外国語大学に進学しました。在学中は専攻の関係もあり「海外と関わる仕事がしたい」と漠然と考え、前述の通り、この仕事に就くまでは「海外で働くこと」を夢見ていました。
しかし、1年間ひとりで世界を旅した経験を通じて、「自分が本当にやりたいことは、人々の衣食住に身近に関わる仕事を自分の手で行うことだ」と考えを改め、家業である現在の仕事に就くことを決めた経緯があります。

この仕事が地域に根ざしたサービスであることは十分承知しており、自分が仕事で海外に行くことなどないだろうと心の中で自然に諦めていました。
それでも、自ら選んだ道である以上、「今の仕事で何ができるか」「お客様により良いサービスを提供するにはどうすればよいか」と考え、誠心誠意さまざまなことに挑戦してきました。
ホームページの制作・運営やYouTube動画の作成も、素人ながら手探りで取り組んできました。苦手分野でもあり職人として作業をしながら、同時に行うのは苦労も多かったですが、その努力が地域のお客様からの反響やお問い合わせにつながり、成果を実感するとともに大きなやりがいを感じています。

そんな中、今回このようなお仕事のご依頼をいただいたのは、弊社の施工事例をYouTubeやホームページでご覧いただいたことがきっかけでした。
思いもよらないオファーをいただき、驚きとともに心から嬉しかったことを今でも鮮明に覚えています。
ビジネスとして訪れた中国での日々は非常に新鮮で、滞在中には手厚いおもてなしを受けるなど、大変貴重な経験となりました。

このような機会が今後再びあるかは分かりませんが、「日々の取り組みが思いがけず大きな仕事につながることもある」とまた小さな夢を見ながら、今回の経験を糧にさらなる努力を重ねてまいります。
改めて、このような機会をくださった関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

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